設計事務所やゼネコンじゃなくても合格できた一級建築士のブログ

奇跡的に取得できた一級建築士の資格について、合格までの軌跡を記録し、自分と同じ境遇の方に参考にしてもらえたらと思いはじめました。

参考にさせていただいたサイト・ブログ

ここでは、一級建築士の勉強中お世話になったサイトや、他の人はどう勉強しているのだろう?と気になったとき参考にさせていただいたブログを紹介します。

【学科】

・合格物語

学科独学者の味方。

過去問を理解すれば学科は受かるとよく聞きますが、その過去問を解きまくるためのツール。

ソフトウェアやPCを必要としますが、学校に通うより圧倒的に低価格で勉強する環境を整えることが可能です。

Windowsタブレットを使用すれば通勤時間が長い方にもオススメ。
www.19get.com


・建築資格研究会

学科、製図それぞれで必要となる情報を超低価格で提供しているサイト。

合格物語とは違いソフトウェアではなく紙orPDFの情報を扱っているため、苦手問題の傾向などは自分で整理する必要がありますが一覧性のある情報整理がされているので、学習のスピードアップにも役立ちました。

質問にも真摯に答えて頂けます。

通勤時間が長い方にもオススメ。
一級だけでなく、二級や構造一級、設備一級なども取り扱っていました。

学科では最後の繰り返し学習でお世話になりました。
www.kenchiku-shikaku.net


・TAC建築士講師室ブログ

大手資格学校の有名講師が運営(?)するブログ。

学科のわかりづらい問題、つい間違えがちな類似問題を記事ごとに整理して発信してくれています。

この情報量を無料で提供するT社はスゴいと思います。

流しで見ていくと、自分の悩んでた項目の答えも見つかるかもしれません。
kentikushi-blog.tac-school.co.jp


・ウラ指導

こちらも大手資格学校に通わない人たちの味方。

私は主に予想問題を購入。

過去問を繰り返し過ぎると、変に正誤だけ覚えてしまうケースがあったので、新しい問題を解く機会を頂きました。
www.ura410.com


【製図】

・海豆研究所

エスキス手順を無料公開(いずれ有料化予定とのこと)してくださっているサイト。

私がサイトを見ていた時とは様子が変わった感があります。

まだ製図で通学する前、エスキスってなんぞや?という頃にこれを見て流れを知れたので、製図が全く未知のものではなくなりました。
umimame.com


・建築資格研究会

学科の項目でも紹介したサイト。

製図ではエスキスのベースを提示したり、記述の丸暗記用テキストを提示して頂きました。

製図2年目はこのサイトのエスキス案をべースに学習したおかげでスタートダッシュができて、その後の合格につながったと思っています。
www.kenchiku-shikaku.net


一級建築士試験総合資格全国模試1位が教える空前絶後の勉強法

製図用具を検討している時に見つけたブログ。

ビリケツさんという方が、大手の製図問題を仕入れてはエスキスしてみせてくれます。

自分の通っている学校の問題をエスキスしていることもあったりして、学校の指導以外の切り口を提示してくれます。

製図通信だと他人のエスキスを見る機会が無いので、ここで他者の意見を取り入れさせてもらっていました。
ikkyuukentikusi.com


一級建築士ほぼ独学マニュアル

製図の勉強中に見つけたブログ。

今年度合格した報告が載っているので、現役生で間違いないと思います。

それにも関わらず様々な検討を高頻度で記事にしていて、参考どころじゃなく参考にしました。
ikkyu-san.com



何を使って、何を得るか

以上が私が参考にさせて頂いたサイトやブログです。

見始めるとみるみる時間が奪われるかもしれません。

特に個人ブログはあるあるなどに共感していくうちに、気付けば時間が過ぎてました。

限られた時間の中で成果を出すためにも、どこでどんな情報を得たいのか、もしくは息抜きの時間をキチンと整理しておくのが良いのかもしれません。

このブログを見て頂いている方々、建築士の勉強をしている方々の参考になれば幸いです。

一級建築士という資格を取るまで(製図1回目編)

合格ライン際の心理

学科試験が終わり、資格学校経由での自己採点結果は89点。

昨年も89点だった…。

昨年もこの点数で通学を勧められたものの、その時は確実に合格と言える点数を取れなかったことがショックで、その先に進む気力がありませんでした。
(結局昨年は不合格)

でもこのままでは何も変わらない。

今年も同じ点数だったことには大いに衝撃を受けましたし、また不合格かもしれないれけど、同じようにへこんでいたら来年も再来年も変われないかもしれない。

前に進むためにも、来年の糧にするつもりで、ダメ元で製図試験の準備に取り掛かったのが製図初挑戦のスタートでした。

不安な7月末〜9月

実際に製図の授業に入ってみると、学科の勉強と比較して楽しいという感情がありました。

それもそのはずです。
学科は目に見える点数という壁があるけれど、製図にはそれが無い。

合格不合格も出ていないし、例年だと焦りから開放されている時期であることも影響していたかもしれません。

でも、製図勉強をしていてもふと頭の片隅で、

(不合格ならこの授業は意味ない)
(意味ないことするくらいなら家族サービスした方がいい)

といった思考、負の感情がよぎるのです。

人間、意義が見出だせないと頑張る原動力がないのかもしれません。

ただサボりたいだけ、その理由を探しているだけと言われればそこまでです。

でも実際、9月の合格発表で自分の番号を確認できた時は、遅まきながら製図に集中できたのも事実です。

ここで私が伝えておきたいことは、合格ラインぎりぎりの立場になった時どうするか、学科前から決めておいた方がいいということです。

どこかで冷静でいられなくなることがわかっている時は、事前に、冷静でいるうちに、来たるべき時にどうするか考えておくことです。

予め思考が整理されていれば、迷いが少しは減ると思います。

※以下、個人的意見

ちなみに製図初挑戦ならば、ボーダーぎりぎりの方は学校通うことをオススメします。

理由は、結局学科不合格でも、製図の基礎をタダで身に着けられるから。

そして翌年合格できれば、基礎は持ってるから場合によっては通信という選択肢が選べ、コストを最小限に抑えられるから。

私は、学科合格した前年にボーダーラインぎりぎりで製図学校に通える状況だったので、行っておけば学費かからず学べたなぁ、コスパよかったなぁ、という小さな後悔があります。

あと1点で不合格なんて、そうそう起きてほしくないですが、その状況を少しでもポジティブに捉えるとしたら、こんな考え方でショックが軽減できるのではないでしょうか?

初製図試験

学科合格発表から製図試験日までは1ヶ月程度なのであっという間。

試験日までに手に入れたスキルはこれだけ。

・作図3時間半
エスキス手順
・必要諸室の条件理解
・記述で書くべき事

直前の模試もエスキスをまとめる事すらできず惨敗で、やる事は理解していても使いこなせていない、質が悪い状態でした。

そんな状態で迎えてしまった初の製図試験日。

製図板を肩に携え、片道1時間以上かかって初めて降りる受験地。

学科は何度も受けていたので良くも悪くも緊張とは無縁でしたので、久しぶりに味わう試験の緊張感。

エスキスしながら頭の中を整理しきれていないのがわかりつつ、何とか形にすべく手を動かしました。

作図は外構廻りが弱く、記述は図示を無視したものの、それでも学校の課題を解いた時含め一番の出来でした。

そして、その一番の出来がランクⅢであったという事は、自分の努力が大幅に欠如していた事の証明でした。

私の学科勉強法(合格物語の使い方)

「合格物語」とは、言わずとしれた独学者の味方。
一級建築士試験 合格物語

と言いながら、私は上司に教えてもらうまでその存在を知りませんでした。

そこで知らない方、知ってるけど使った事はない方へ向け、私が2017年当時まで利用していた際の、合格物語の使い方を例としてご紹介したいと思います。

合格物語の良さ

まず私が感じた合格物語の良さは以下の点です。

・膨大な問題数

膨大な問題数を解くうちに、似たような問題をよく間違えることに気付きます。

それによって自分の理解していない部分が特定されます。
以下は私の理解進捗度です。あれ、おかしい、理解足りてない?
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・すぐに解答を確認できる作り

問題を解く過程で間違えた問題については、後で答えを確認しようと思うと、似た問題に遭遇した際に同じミスを繰り返しかねません。

どの問題もすぐに答えが確認できるので、自分のつまづきをすぐに修正できます。

・特定問題を抽出して勉強できる検索システム

検索画面がこちら
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単純に間違えた問題だけを検索するのはもちろんのこと、前回合ってたけど今回間違えた問題なんかも検索できます。

理解済みの問題は飛ばすことで、理解不十分な問題だけを抽出して確認でき、繰り返し問題を解く時間を苦手問題だけに充てることができます。

これで自分の中で不確実な部分を減らすことができます。

また、問題を印刷することもできるので、まとめノートを作っている方や紙の方が覚えやすいという方でもオススメできます。

合格物語をどこで使うか

当初はノートPCにインストールして家での勉強にだけ使っていました。

ですがこのソフトは繰り返し問題を解くことで効果が発揮されるソフトです。

私の建築士勉強の優先順位からしても、通勤時間に使えることに越したことはありません。

そこで初めは、元々持っていたノートPCとiPadに「Chromeリモートデスクトップ」をインストールし、遠隔で合格物語を使っていました。

しかしこれだとタイムラグがあったり、電波状況次第で使えなくなったりと、不便が多かったので、Windowsタブレットの購入に踏み切りました。

使用したタブレット端末

私が使用したタブレットacer製「Iconia tab8 W1-810」、8インチ画面で当時約17,000円でした。

タブレット側に初期不良があったりして再インストールを繰り返す場面もありましたが、合格物語事務局の方に助けて頂き、このソフトを学科合格まで利用しました。

タブレットゆえ使いづらい面ももちろんありますが、リモートよりは圧倒的に効率よく勉強でき、通勤時間を有意義に使えます。

そうして合格物語を3、4周ほど解いてなお間違える問題だけをPDF化して、スマホアプリ「Side books」を使ってスキマ時間に高速読みしていました。

以上が、私の使用例でした。

やり方は人それぞれ

合格物語はユーザーも多く、その分使い方も人それぞれです。

合格物語主催でブログ大賞というのも開催しており、多くの方が参加しているので参考情報も事欠きません。

これから学科を受けようという方、資格学校に通わずともこういったツールを利用して合格する事もできます。

参考になれば幸いです。

試験に対するモチベーション維持

私はブログのタイトルにもした通り、設計事務所でもゼネコンでもない会社に勤めています。

この会社では資格を取っても評価は大きくなく、正直手当も世の中で言われるほどもらえません。

そのためこの会社に勤める限り、一級建築士コスパが悪い資格でした。

それでも資格を取るまで8回に渡り受験をし続けられたのは、色々な形でモチベーションが維持できていたからかも、と思い至りました。

そこで、ここでは私なりのモチベーション維持につながった点を2つ書きたいと思います。

①上司のことば

私には、お世話になった!と心から言える上司がいます。

その上司が実は若い頃から合計10回(もっとだったかな?)受験して、私の直属の上司でいた時に一級建築士を取った人でした。

目の前で仕事の忙しさにかまけず、40も過ぎて記憶力の低下に苦しみながら、それでもなんとか合格していました。

この人には仕事面で頭が上がらないのに、資格取得の苦労話でも私より遥かに上。

なので学科落ちましたの報告をしても、必ず「次また頑張ろう」と受ける前提の話になり、諦めるという選択肢がありませんでした。

でも、本当に気にかけてくれていること、応援してくれていることが伝わっていたので、この人に合格しましたと報告したいなぁ、という点が少なからずモチベーションになっていたと思います。

そういった生活の中、少しづつ勉強の仕方を工夫するうちに、勉強という行動自体を習慣化し生活の一部に落とし込めました。

上司の応援が継続につながり、継続が習慣を生み、習慣が知識に変わっていったのですり

②ライバルの存在

あなたにはライバルはいますか?

私は学科は一人旅でしたが、製図については社内の4つ下の後輩がライバルでした。

後輩は学科一発合格で同時期受験となり、私の前に立ち塞がったのです。

それを知ってからしょっちゅう妄想しました。

(仮に自分より年下の後輩が合格し、私は落ちたなんてことになったら、先輩としての威厳が…)

(会社で後ろ指さされる、噂話の格好のネタにされる、飲み会のいじりネタにされるに決まってる!)

とにかく、一人で受けて落ちたとき以上の落ち込み具合になること間違いなしでした。

だからやる気が出ない時は、この妄想を思い出し自分を追い込んでいました。

この妄想はネガティブなので健康的ではないかもしれません。

ですが事実、製図試験勉強中に疲れが出始める後半では、彼が受かって自分が落ちたら…というライバルを使った妄想が1番自分を鼓舞してくれたように思います。

試験勉強はマラソンと同じ?

7回目の学科試験の記事に書きましたが、私は東京マラソンを完走したことがあります。

先の2つのモチベーションになった出来事ですが、実はこれ東京マラソンを走っていて同じようなことを感じていたのです。
(この記事書いていて思い出しました。)

私個人としては特段走るのが好き、得意ではなく、走っている間は基本しんどかったです。

ですが走りながらいつの間にか気づいたことがあります。
・周りにライバルかいるから追いつけ追い越せと身体が動いた。
・スタートからゴールまで沿道に応援があったから心が挫けなかった。特に35km地点から。

他人に依存するようにも感じてしまいますが、これだけの負荷がかかる努力を、長い間一人の精神力だけで支えていくのは困難です。

身近な方でも、twitterなどのSNSでもいいと思います。
誰かをライバル・応援につけて、努力を継続させてください。

一級建築士という資格を取るまで(学科7回目編)

学科7回目。
結論から言うと、この年に有難いことに学科合格することができました。

前年との違い

合格できた理由とは異なるかもしれませんが、前年と比較して以下の点で改善が図れていたと思います。

  1. 合格物語を複数年利用していたことで苦手分野の抽出ができていた
  2. 建築資格研究会の活用により短時間に大量の情報に自分をさらすことができた
  3. 建築法規スーパー解読術により法規の理解が深まった
  4. 当日の試験スケジュールに合わせ後半への体力・集中力確保を図った

特に4.については6回受けて初めて気付けた点でした。

試験スケジュール後半の体力・集中力切れ

これから初受験の方はまだ未体験の部分かと思いますが、1度でも建築士試験を受けたことのある方なら、3科目目の法規のしんどさが身に染みていると思います。

限られた時間の中、この手の中にある答え(法令集)を探し求める作業に没頭し、終わった直後は放心状態・・・

この山を乗り越えてなお続く構造と施工という万里の長城

後半の難問たちに挑むとき、私の体力は低下し、いつの間にか1問1問にかかる時間が長くなっていました。

そしてこの長考は自分の思考への疑惑を生み、正答を選んでいたはずが別の選択肢が気になりだし、挙句見直し時間ぎりぎりで焦りながら回答番号を変えてしまう。

まさに負の連鎖です。
(3科目目に法規をスケジューリングした方は天才でしょうか?)

後半に向けた対策

構造と施工で体力が残っていないということに気付けなかった理由は「今までスキマ時間を利用し続けていた」ことが最大の原因でした。

あくまで個々の科目の実力が身につけば十分と考えていた私は、まとまった時間を取らず模試も分割して行うことがほとんどでした。
(資格学校の教室で受ける模試は受けず、ウラ指導などの予想課題を過年度分含め活用していました)

そのため連続で試験を受けることが少なく、体力低下による影響を考慮できていなかったのです。

そこで対策としてやったことは、「模試を通しで解き、時間拘束を受けること」。

元々走るのは苦手でしたが、体力がない訳でもありませんでした。
(この年半分冗談で申し込んだ東京マラソンがあたり、全体平均程度で完走できる程度の体力はあります)

ということは、「イスに座り問題を解く忍耐力や集中力が足りない?」と思い至り、この年は2週間に1度は1日をつぶし模試の時間を取りました。

結果、忍耐力や集中力がついたかは定かではありませんが、一つ言えるのは試験本番で法規を終えた直後に「ここから集中だ」と思えていました。

2週に1度の模試が私の後半への集中力確保を意識づけたのだと思っています。

自分のクセを見出す

この科目が得意であの科目は苦手だ、あの問題はすぐ覚えられたがこっちの問題はいつも間違えてしまう。

こういった「問題を解いた結果から見えるクセ」は結果に出やすいので気付きやすいですが、上記のような現象(?)はなかなかみつかりにくいものかもしれません。

これから学科試験を受ける方、過去に受けたが構造・施工の点数がイマイチ伸び悩む方、こんな考え方もあるかもと参考にしていただければ幸いです。

勉強中のある一日のスケジュール

奥さん産休前の生活スケジュール

5:00起床
5:10〜6:00勉強
6:00〜6:30朝食用意
6:30〜7:00こども起こす
7:00朝食
7:45家出発
8:00保育園へこどもを送る
8:10〜9:00電車通勤、勉強
9:00〜12:00仕事
12:00〜13:00昼休み。昼食、勉強
13:00〜18:00仕事
18:00〜20:00残業
20:00〜20:50帰路、勉強
20:50帰宅後こどもとお風呂、風呂掃除
21:30ひとり夕飯
22:00こども、奥さん就寝。
22:00〜23:00洗濯、皿洗い
〜23:30元気があれば少し暗記物、体力限界なら就寝

学科合格の年と製図合格の年は、このスケジュールでした。(それより前は時間管理はもっとテキトーでした)
1日の平均勉強時間はだいたい1時間30分くらいでしょうか。
帰りに勉強する体力がなく立ちながら寝てることもありました。

時間帯、場所によりやる事を変える

場所は動かしたり持ち運びできず、時間は増やすことはできません。

なので1日同じ課題に向き合うと非効率なこともあります。
その時に使える場所・時間でできることを探し、そこに合わせて勉強方法を模索するしかありません。

朝の勉強は唯一邪魔の入らない時間。
学科では法規、製図ではエスキスや図面描きと、腰を据えてやる系。

通勤は満員電車だったので、とにかくスマホで完結できるもの。
学科では過去問、製図では記述暗記と、スキマ時間でできるものを。

外出の少ない勤務地のため、昼休みは学科では過去問、製図ではエスキスか記述筆記で手を動かすように。

長丁場、無理をしない、習慣化

人によって環境はまちまちですが、自分の環境に勉強方法を合わせた結果、この方法が私には低負荷高効率だったようです。

よほど勉強できる人でない限り、建築士試験の勉強は長丁場となります。
辛いときには無理をせず、でもせめて1問、せめて一筆はやる。
習慣を途切れさせないことを第一に、走り切りましょう。

ご参考まで。

製図長期講座に通うか迷っている方へ

今の時期、長期講座に通うか、というのは迷いどころでしょうか。
早いなら早く通い始めるべきだし、でも学費は高いし…。
そう迷っている人に、少しでも参考になればと思い、私なりの考えをこの記事を書き出しました。

長期講座の意味は?

私はお金も時間もかけられなかったため、始めから長期講座はないと決めつけていました。

1年目の製図不合格時点の私の製図力は、

エスキスが2時間で終わるか終わらないか
・記述が1時間で終わるかどうか
・作図が3時間半かかる
=6時間30分

と、試験中ちょっとでもつまずけば即タイムオーバーという、初心者よりマシ?な状況でした。

その程度の私が長期講座を受けないと判断できたのには、1回の通学・試験を終えて感じた理由があります。

毎年課題は変わる

当たり前ですが、事前に公表される課題は毎年異なります。そして当然それらへの対策も異なります。

2018年なら防火設備への対策、プールに必要な設備の確認
2017年なら宿泊施設に必要な設備の確認

そして当日は問題にサプライズが仕込まれます。
2018年は問題用紙のA2化、他施設との一体利用、駐車場なし、避難通路の図示など。
2017年は下書き用紙への敷地図食い込み、巨大車回し、整形でないプラン提示(これは標準回答後の話)、景観への配慮など。

これらを予測できた方は一体どれだけいたでしょう?
(資格学校がこぞって検討しても、それを上回る問題提示をする試験元。ある意味凄いと思います)

資格学校が総出で予測できない問題ならば、予測しなくていいと思ったのです。

するべきは、何がセーフで何がアウトなのかを整理すること。
作図能力を必要十分まで向上させること。

そして課題に対するアプローチ方法は、その年の課題に合ったものを3ヶ月全力で検討すればいいと思うのです。

だから、寸法、柱、壁、階段、基礎などといった絶対描く線を覚えて、自分の選択肢を増やす準備をする。

それで十分なのではないかと考えたのです。

記述は変わらない

言い切ると語弊がありますが、記述の内容はある程度はパターン化できると思います。

パターン化して、課題条件によって書き分けること、記述内容に合わせて略図を描けるようにすること。記述と作図を一致させる意識を身につけること。

これが課題発表前にできていれば、勉強時間を他に割くことができます。

ここ数年で言われているのは、作図に差がないのに合格不合格が出る、という話。
その合否は記述の差だと聞きます。

この記述の勉強、通学の際渡されたテキストの中身や予想問題の記述例からバリエーションを増やしていけば十分では、と思えたのです。

講師当たり外れ説

私は3ヶ月、しかも1箇所の講師の方にしか指導を受けていませんが、隣の教室の講師と比較してみて劣る感が否めませんでした。

いやそもそもお前の能力でなに高望みしてんだ、と言われればそれまでですが、講師に師事して上手くいく気が全然しなかった。

数カ月の努力を捧げるのに、その相手役が信用できないのでは戦えないと思ったのです。

まずは自己努力が足りん

そもそもエスキスがまとめきれない、作図に時間がかかるのは学校に通ってどうにかなる話なのか。

否、断じて否。

努力が足りなかったんです。
だからまず、次の年は自分の努力が最初にあって、課題発表までに基礎を作る。
課題発表後に、課題に特化して勉強できるように。

そのためにはここまで書いてきたように、長期講座に通う前にするべき努力がある。

これが私の長期講座に通わなくてもいいのでは?と思う理由です。

乱文ですが、迷う人の参考になれば幸いです。