設計事務所やゼネコンじゃなくても合格できた一級建築士のブログ

奇跡的に取得できた一級建築士の資格について、合格までの軌跡を記録し、自分と同じ境遇の方に参考にしてもらえたらと思いはじめました。

製図長期講座に通うか迷っている方へ

今の時期、長期講座に通うか、というのは迷いどころでしょうか。
早いなら早く通い始めるべきだし、でも学費は高いし…。
そう迷っている人に、少しでも参考になればと思い、私なりの考えをこの記事を書き出しました。

長期講座の意味は?

私はお金も時間もかけられなかったため、始めから長期講座はないと決めつけていました。

1年目の製図不合格時点の私の製図力は、

エスキスが2時間で終わるか終わらないか
・記述が1時間で終わるかどうか
・作図が3時間半かかる
=6時間30分

と、試験中ちょっとでもつまずけば即タイムオーバーという、初心者よりマシ?な状況でした。

その程度の私が長期講座を受けないと判断できたのには、1回の通学・試験を終えて感じた理由があります。

毎年課題は変わる

当たり前ですが、事前に公表される課題は毎年異なります。そして当然それらへの対策も異なります。

2018年なら防火設備への対策、プールに必要な設備の確認
2017年なら宿泊施設に必要な設備の確認

そして当日は問題にサプライズが仕込まれます。
2018年は問題用紙のA2化、他施設との一体利用、駐車場なし、避難通路の図示など。
2017年は下書き用紙への敷地図食い込み、巨大車回し、整形でないプラン提示(これは標準回答後の話)、景観への配慮など。

これらを予測できた方は一体どれだけいたでしょう?
(資格学校がこぞって検討しても、それを上回る問題提示をする試験元。ある意味凄いと思います)

資格学校が総出で予測できない問題ならば、予測しなくていいと思ったのです。

するべきは、何がセーフで何がアウトなのかを整理すること。
作図能力を必要十分まで向上させること。

そして課題に対するアプローチ方法は、その年の課題に合ったものを3ヶ月全力で検討すればいいと思うのです。

だから、寸法、柱、壁、階段、基礎などといった絶対描く線を覚えて、自分の選択肢を増やす準備をする。

それで十分なのではないかと考えたのです。

記述は変わらない

言い切ると語弊がありますが、記述の内容はある程度はパターン化できると思います。

パターン化して、課題条件によって書き分けること、記述内容に合わせて略図を描けるようにすること。記述と作図を一致させる意識を身につけること。

これが課題発表前にできていれば、勉強時間を他に割くことができます。

ここ数年で言われているのは、作図に差がないのに合格不合格が出る、という話。
その合否は記述の差だと聞きます。

この記述の勉強、通学の際渡されたテキストの中身や予想問題の記述例からバリエーションを増やしていけば十分では、と思えたのです。

講師当たり外れ説

私は3ヶ月、しかも1箇所の講師の方にしか指導を受けていませんが、隣の教室の講師と比較してみて劣る感が否めませんでした。

いやそもそもお前の能力でなに高望みしてんだ、と言われればそれまでですが、講師に師事して上手くいく気が全然しなかった。

数カ月の努力を捧げるのに、その相手役が信用できないのでは戦えないと思ったのです。

まずは自己努力が足りん

そもそもエスキスがまとめきれない、作図に時間がかかるのは学校に通ってどうにかなる話なのか。

否、断じて否。

努力が足りなかったんです。
だからまず、次の年は自分の努力が最初にあって、課題発表までに基礎を作る。
課題発表後に、課題に特化して勉強できるように。

そのためにはここまで書いてきたように、長期講座に通う前にするべき努力がある。

これが私の長期講座に通わなくてもいいのでは?と思う理由です。

乱文ですが、迷う人の参考になれば幸いです。