製図試験2年目の勉強①
不合格から得たもの
1年目は予想通り不合格、でもランクⅢでした。
合格発表時に出される標準解答例を見て、自分のプランが如何にただ居室を並べただけのものだったかが実感できました。
自分のプランがひどくて解答例と比較するまでもありませんでしたが、一方で今回ランクⅣではなくⅢであったことで収穫もありました。
・作図密度がなくても、要求室の条件に合致できていなくても、ランクⅣにはならない。
⇒外構はほとんど描けていない、断面図スカスカの状態だったが図面未完成扱いではないということ。
⇒南東配置の要求室を北側にしてしまったが、要求を満たせていなくても即ランクⅣではないということ。
・2つ提示される解答例を見ても振れ幅がある。
⇒基本を押さえ要求を満たせば、後は法の許す範囲で自由だということ。
これがわかっただけでも、心の中で製図試験のハードルが下がった気がしました。
2度目の試験に向けたスケジュール
心機一転、年始にまず行ったのは、これから試験日までのスケジュール作成。
逆算してどのタイミングで何ができていないといけないかを考えながら、以下の様に組み立ててみました。
といっても、私以外には伝わりづらいかもしれませんが…
個別に解決したい点を箇条書きして、月別スケジュールを右側に据え、まずは大雑把に試験日までの流れを決めてみました。
指針となるものが整えば、実行に専念しやすくなります。
(実行が伴うかは別問題)
実際に実行できたこと
組み立てたスケジュールや内容の良し悪しはさておき、組み立てた計画をどこまで実行できたかというと…
✕9月までに完成形でいること
⇒ギリギリまで試行錯誤の日々
○通勤中の記述勉強
⇒特に構造、設備は先行して覚えると課題発表後の勉強時間を他に使える
⇒最終的に記述は50〜60分で、悩む時間少なく完了
✕1日1枚作図(平面図or断面図1フロア分)
⇒最初の1ヶ月は週2、3枚程度
⇒春頃から家庭、仕事とも忙しく課題発表前はノー作図
○課題文のどこがどう表現されたか学ぶ
⇒窓は本当に一本線でいいのか、扉の表記にはどんな種類があるかなど、細かい点で悩まなくて済むように
△テキストを頭から見る
⇒部分的につまみ食い
○基本的な数字を覚える
△断面図描きまくる
⇒昨年より10分速くなった程度で終了、大体30分くらいかかる
○作図スピードアップ
⇒課題によって変動はあったが最終的には2時間45分〜3時間15分、平均3時間といったところに落ち着いた
△見て写すだけのエスキス作り
⇒昨年よりエスキス精度を高くした
⇒エスキス精度が高いと作図で悩まないので作図スピードが速くなる
⇒精度の高いエスキス1/400を速く完成できれば作図も自動的に速くクオリティの高いものになる!
✕手が自動で動く領域
⇒課題を解きながら次の作業工程を確認することで手が止まることはなくなったが自動はムリ
△線のメリハリ
⇒全体として線が薄くなければOKと割り切り
△図面をエスキス化
⇒昨年の課題だけ試しにやってみたが意味を感じられず止め
○同じ課題で色々なパターンを作ってみる
⇒課題発表後の勉強方法、自分の中の引き出しが増えていくのを感じられた
△過去問に慣れる
⇒課題文見て解答例見て、を繰り返し、表現を確認
見返してみても、やはりできる場所が限定されるものが手が付きにくくなる傾向がありました。
社会人の多くは場所も時間も限られています。
自分の弱い点のどこを強化すれば製図試験の合格に直結するか、吟味して効率的なスケジュール管理しましょう。
私は見て写すだけのエスキスを2時間でまとめることを最優先とし、記述は個性は要らない定型文を覚えることに専念しました。
次回は、実際にやっていたエスキス勉強の内容を記事にします。