設計事務所やゼネコンじゃなくても合格できた一級建築士のブログ

奇跡的に取得できた一級建築士の資格について、合格までの軌跡を記録し、自分と同じ境遇の方に参考にしてもらえたらと思いはじめました。

一級建築士という資格を取るまで(学科7回目編)

学科7回目。
結論から言うと、この年に有難いことに学科合格することができました。

前年との違い

合格できた理由とは異なるかもしれませんが、前年と比較して以下の点で改善が図れていたと思います。

  1. 合格物語を複数年利用していたことで苦手分野の抽出ができていた
  2. 建築資格研究会の活用により短時間に大量の情報に自分をさらすことができた
  3. 建築法規スーパー解読術により法規の理解が深まった
  4. 当日の試験スケジュールに合わせ後半への体力・集中力確保を図った

特に4.については6回受けて初めて気付けた点でした。

試験スケジュール後半の体力・集中力切れ

これから初受験の方はまだ未体験の部分かと思いますが、1度でも建築士試験を受けたことのある方なら、3科目目の法規のしんどさが身に染みていると思います。

限られた時間の中、この手の中にある答え(法令集)を探し求める作業に没頭し、終わった直後は放心状態・・・

この山を乗り越えてなお続く構造と施工という万里の長城

後半の難問たちに挑むとき、私の体力は低下し、いつの間にか1問1問にかかる時間が長くなっていました。

そしてこの長考は自分の思考への疑惑を生み、正答を選んでいたはずが別の選択肢が気になりだし、挙句見直し時間ぎりぎりで焦りながら回答番号を変えてしまう。

まさに負の連鎖です。
(3科目目に法規をスケジューリングした方は天才でしょうか?)

後半に向けた対策

構造と施工で体力が残っていないということに気付けなかった理由は「今までスキマ時間を利用し続けていた」ことが最大の原因でした。

あくまで個々の科目の実力が身につけば十分と考えていた私は、まとまった時間を取らず模試も分割して行うことがほとんどでした。
(資格学校の教室で受ける模試は受けず、ウラ指導などの予想課題を過年度分含め活用していました)

そのため連続で試験を受けることが少なく、体力低下による影響を考慮できていなかったのです。

そこで対策としてやったことは、「模試を通しで解き、時間拘束を受けること」。

元々走るのは苦手でしたが、体力がない訳でもありませんでした。
(この年半分冗談で申し込んだ東京マラソンがあたり、全体平均程度で完走できる程度の体力はあります)

ということは、「イスに座り問題を解く忍耐力や集中力が足りない?」と思い至り、この年は2週間に1度は1日をつぶし模試の時間を取りました。

結果、忍耐力や集中力がついたかは定かではありませんが、一つ言えるのは試験本番で法規を終えた直後に「ここから集中だ」と思えていました。

2週に1度の模試が私の後半への集中力確保を意識づけたのだと思っています。

自分のクセを見出す

この科目が得意であの科目は苦手だ、あの問題はすぐ覚えられたがこっちの問題はいつも間違えてしまう。

こういった「問題を解いた結果から見えるクセ」は結果に出やすいので気付きやすいですが、上記のような現象(?)はなかなかみつかりにくいものかもしれません。

これから学科試験を受ける方、過去に受けたが構造・施工の点数がイマイチ伸び悩む方、こんな考え方もあるかもと参考にしていただければ幸いです。